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真言密教

真言密教と弘法大師

弘法大師(遍照院蔵)

 時は平安時代、国家のスーパーエリート養成所である都の大学にいた弘法大師は、世俗事に終始することに飽き足らず、仏の教えを求めて山林修行に身を投じます。そして、出会った沙門から虚空蔵求聞持と呼ばれる法を授かったことで室戸岬で神秘体験の成就を得ました。その体験は一体何であったのかとその後、当時の仏教の中心地であった奈良の諸大寺であらゆる仏教経典を学び尽くします。しかし、それでも納得できない大師は、東大寺の大仏殿に籠り「真実の教えを示し給え」と願をかけたのです。

 「大和の久米寺へ行け」大仏様の啓示を受けた大師は、久米寺の東塔で「大日経」を発見します。「これが求めていたものだ」と打ち震える大師ですが、お経の半分を占める特殊な文字が分かりません。諸国の寺々を尋ねるも、それを読める僧侶は日本にはいませんでした。「唐の国に行くしかない」猛勉強に準備を進めて、大師は命がけの渡航に出ます(この時の守護が四国36番青龍寺の波切不動と伝えます)。

 釈尊の悟りへの回帰であるインド大乗仏教最終形である真言密教は、その正統・唐の恵果阿闍梨によって保持されていました。「汝が来るのを待っていた」と恵果阿闍梨は千人の弟子をおいて異国から突然にやって来た大師に、その教えの全てと正嫡を託しました。大師は再び荒波を越えて(この時の守護が高野山南院の浪切不動と伝えます)日本に帰国し、この教えを整えて広められました。それが三国伝灯の真言宗です。

 釈尊が悟った世界=法界は大宇宙生命とでもいうべき力と働きを有するもので、これを曼荼羅・大日如来・一切如来と呼びます。私達も実はこのままその中にいる。即ち、偉大なる悟りも救いも利益も即身にある、それを覚り表す最勝の教えが真言密教です。一切でありますから、仏教の展開過程で生まれて来た各宗派は勿論、ひいては他宗教まで包括できる懐の大きさを持つ教えです。(日本で仏教と神道が習合してきたのは、密教の影響が大きいそうです)
  金剛界曼荼羅(遍照院蔵)

 大師は度々に「信」と「行」を強調されています。宝石とて素人にはただの石、薬草とて素人には雑草に過ぎないだろう、と。そう、具俗な目では秘密の宝が見えない・手に出来ないのです。仏を知り、信じ、然るべき祈りと行動こそ、心眼を明らかにして仏が秘蔵する宝・救いを得るのです。その術を三密加持といい、密教と言います。祈りの上辺をなぞっていては分からない功徳甚大の教えです。だから「経・律・論・般若」という仏道修行に堪えられない・救われない者を救うのは、ただ「陀羅尼蔵(密教)」の功徳である、とお経に説かれています。真言宗は分派こそ多いですが、みな「真言宗」を称しているのは大師の教えが如何に完成され、力強いものかを示唆しているのでしょう。

 日本のダビンチともいわれる弘法大師は、日本屈指の宗教家の枠に収まらず、学問技術や衣食住の最先端の多くを唐の国から持ち込み広めて世間を利益し、また「身分不問・完全給費・総合教育」という世界でも画期的な庶民学校も開いています。大師の名は後日の唐の国でも語り継がれていた記録があり、今の中国でも空海大師として知名度は高いそうです。聖俗に亘るそのバランス良き偉才ぶりは、他の宗教家の及ぶ処ではありません。更に後世の人々をも加持力で救おうと、用意周到に為すべきを修めて高野山にご入定されています。

 平成27年の高野山開創1200年大法会の結願文において、ご臨席の秋篠宮殿下は「・・大師の願いが現在も忘れられることなく、人々の心の中に生き続けていることに敬意を表すると共に、その教えが広く理解と共感を得て、世界の平和と人々の安寧の為に寄与することを願い・・」とお言葉を述べられました。今や四国遍路の1割以上が、キリスト教徒などを含む外国人との話もあります。

 「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん」との際限なき大師の大誓願は、宗教や時空の枠をも超えていることを今に証明しています。弘法大師と言う存在に御縁を得ている私達はなおさら、同行二人のお力添えを祈りましょう。
  南無大師遍照金剛


・遍照院は波切不動明王を一山のご本尊に、太元帥明王や弘法大師・地蔵尊などを奉じ、祈りの力を具現するお寺です。



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