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仏教のお葬式は、ただ死者を見送る儀礼ではありません。仏弟子となって悟りを深めながら、お釈迦様の説かれた絶対安楽の境地に至るための修行への「入門」の儀式です。
真言宗の葬儀は、先ずは仏弟子と為し、諸尊の大力でこの世への執着を絶たしめ、(本来は決められた修行を終えて審査と潅頂を経なければ与えられない)成仏に至る印信(パスポートみたいなもの)を取り急ぎ亡者に与えて俗臭を離れさせ、然る後に49日各々の担当仏尊の導きにつかせて、仏道修行の路を歩ませゆくというものです。
(写真は祭壇不使用の略式イメージ)
人生という修行を終えた故人が、しっかりと清らかな世界に帰り、悟りの地に立つ為。
残された人々が、その人がいなくなった世界を受け止め、けじめと生きてゆく力を得る為。
遍照院では、真言密教の法式に基づき、高野山の法灯を継承する阿闍梨導師により、丁寧で心のこもった葬儀をお勤めし、故人を引導いたします。真言密教は祈りを現実に力として作用させる教えであります。
檀家になって頂く必要はありませんが、受け入れは予め下記条件にご同意頂いている方に限らせていただきます。家庭葬、または会館葬への出張という形になります。
皆様ご存じの通り、供養はおろか葬儀までが簡略に済まされ、どうでもいい演出ばかりが幅を利かせる時代になりました。慶応義塾大学講師のМ先生曰く「笑い事で済まされない時代になる」。巷にあふれる葬儀の多くが「芝居」、その代償がどれ程の障礙となっているか・・当山はその数多の霊障事例に接し、それらを鎮めながら、葬儀を形式で済ますお寺の感覚に憤りを感じてきました。
「祈祷の出来ない坊主に本当の供養は出来ない」とあるお坊様は申されました。当山は他の多くの寺院には出来ない長年の祈祷力と死霊鎮魂の実績をもって、葬儀が本当に引導となり、霊障となる故人とそれに悩まされる方々がいくらでも少なくなるよう、取り組んで参りたく存じます。